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何気ない毎日に君と色を添えていこう

往復書簡

読了。

往復書簡

往復書簡

あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。そこには五年前の「事故」が影を落としていた。真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に手紙を送る―(「十年後の卒業文集」)。書簡形式の連作ミステリ。


中編3本。2本目がいちばん読み応えはあったかな。いちばん作者らしい感じがした。珍しく、ぞっ、としないで終われる1冊だった、けど。もしかすると、あの、ぞっ、とする後味の悪い感じを期待してしまっている自分がいるのかもしれない、と。最後、あぁそう繋がるのか(だと思ったけど)、と毎回思えるが実は快感になってしまっているのかもしれないなぁと、かっこの中までね。『告白』『贖罪』がインパクトあっただけに、これは随分とあっさりという感想。
★★