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何気ない毎日に君と色を添えていこう

THE ALUCARD SHOW

見てきました、アルカードショー!24日マチソワと25日千秋楽。24日のソワレがカーミラドンピ位置で湧いてたら、千秋楽の日はもっとドンピシャな席で、バミリ位置って素敵だなと思いました。
ストーリーはこちら(公式サイトより)。

国民的アーティストのマリアは自分の人気を維持するため、マネージャーのウォルターに新しいアイディアを求めていた。ウォルターは、次のコンサートツアーのバックダンサーオーディションを開催、そこで6人の男性ダンサーと衝撃的な出会いを果たす。彼らを用いて新たな演出を試み、その試みは大成功する。コンサートで、マリアが衣装チェンジのため舞台袖にさがってる間も6人のパフォーマンスによりステージはいっそう盛り上がりをみせる。そこに突然現れた巨大な蝙蝠のシルエット。その中から現れたのはなぞの青年ブラドだった。マリアのコンサートにも関わらず、6人のダンスとブラドの歌声により、客席は大歓声の渦となり、マリアは主役の座を奪われてしまう。ブラドを含めた7人は「アルカード」と名乗り、そのセンセーショナルな登場とパフォーマンスで瞬く間に人気を博した。また、一切の宣伝活動を行わなかったため、彼らの情報に渇望した人々は更に熱狂してくのだった。しかし、「アルカード」の周りでは次々と不穏な出来事が起こっていた。ファンの女性が次々と行方をくらます、メンバーがいつも口にしている謎の液体・・・。アルカードの正体は・・・?彼らの目的は何なのか。熱狂的なファンとなり、職を転々としながらストーカーのように彼らを追う主婦のサラ、マネージャーのウォルター、スターの座を追われたマリアも「アルカード」によって人生を翻弄されていく。


まぁ、お察しのようにアルカードはドラキュラなんですけどね。そのドラキュラのひとり、カーミラ役をタッくんが演じたわけです。カーミラとしてのセリフはほとんどなく、ほぼ、ダンスシーン。

ダンスが兎に角揃っていて、こんなにも揃うものなんだと鳥肌立ちっぱなしでした。ブラドを除くアルカードのメンバーの中で、タッくんだけが長身でリーチ差もあったんだけど(隣に並んだしんごくんと身長が頭ひとつほど違うのに、おろした手が同じ位置っていう)ほんとに揃ってるんだよね。手の伸ばし方、足の動かし方、超高速だった。そしていま気が付いた。勿論優也も揃ってたんだけど、あの子のダンス、なんか優雅だったわ。それはそれですごい。

カーミラは女性の吸血鬼の名前。それを意識したのかなという役作りだと思った。アルカドニア(熱狂的なファン)の生き血を吸う前に、その女性たちを操る表現として社交ダンスを踊るんだけど、まぁカーミラだけ不自然に隙間があったり、他のアルカードさんたちは唇くっついちゃう><ってくらい顔を近づけるのに、カーミラはそうでもなかったり。最初は「やだ、タッくん><>< 女の扱い下手くそwww」とか思ってたんだけど、タッくんがそんなところで素は出さないなと思って(素がどうなのかは知らないけど)、よくよく考えてみると、カーミラって全体的にがさつじゃないっていうか、男性っぽくない雰囲気で、女っぽいわけじゃないけど、どこか中性的な感じがして、あぁ「カーミラ」という名前を意識した役作りだったんだなぁと。改めてタッくんすごい!
ウォルターに生き血を飲ませるところなんて、ビンからグラスに液体を注ぐだけなのに、ものすごく妖艶で、またそのグラスに注がれた液体を飲み干すんだけど、まぁそれがものすごく美味しそうに見えるんだ。あれはきっとないか甘い液体に違いない!と真顔で思ったりしました。本当に艶っぽくてエロティックだったんです。
あと、死に様。マリアを捕まえて血を吸おうとしたところで逆に銀の十字架をとかしたナイフで刺されてしまい、のたうちまわる。あの死に様が本当にかっこよかった。

今回、立ち振る舞いからダンス、カーミラの表情、手の動き、シルエット、衣装、そのすべてが好みでした。この感覚はとても不思議なんだけど、カーミラには私が常々こういう表情が、こういう仕草が、こういう表現が、こういう動きが、好きだ!と思っているすべてが詰まっていて、脳内が覗かれているのかと思ったほどでした(笑) 私の脳内にある好みを具現化するとカーミラというくらい、ドンビシャで。だから、本当に好きしかない舞台でした。見終わった後の感覚もいつもと違ってる、うまく言えないけれど。アルカードが枯渇して枯渇して、彼らを渇望するのがアルカドニアだとしたら、私はアルカドニアではなくて、ただの幸せ者だなぁと。満たされてるんです、幸せだって心から思う。それが「The Alucard Show」という舞台に対して感じたことなのか、うえはらたくやという役者に対してなのか、どっちかな、多分後者かな。タッくんが自分のルーツという「ダンス」と、役者として培ってきた表現力、今までやってきたことが最大限に出せてる今回の舞台で、こういう機会を与えられていることがものすごく嬉しいし、その機会を掴み取ってる感じが本当にかっこよくて、心臓鷲掴みにされてる気分です。

もっと細かく、Lの時のカーミラさんが好みすぎてどうしよう!とか、チャイニーズレストランの時の滝のように滴り落ちる汗のこととか、マリアのバックダンサーの時のMIKIKO先生の振り付けがかわいくてカーミラさんまるで女子だったこととか、オルロックさんに耳打ちするときの首筋に噛み付きたい衝動を抑えるのが大変だったとか、通路を通ったオルロックさんが甘くていい匂いがしたとか、カーミラ自己紹介ダンスがそれどこぞのha-ha?だったとか、アルカードポーズの高さを揃えると他のみんなはがっつり腕をあげてる状態なのにカーミラさんだけ顔隠れる位置だったこととか、アルカドニアの血を吸うのに頭をパーンと払うところがSっぽくてゾクゾクしたこととか、細かく書きたい感想もいっぱいあるけど、総括すると、私、タッくんのファンで良かったってことなんですよ。この舞台見て強く感じたのはそれっていうね。こんな感想で申し訳ないけど。