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何気ない毎日に君と色を添えていこう

なにもかわらないよ、と君は言う

自然体、とは何か、と考えてしまった。

Cut (カット) 2007年 08月号 [雑誌]

Cut (カット) 2007年 08月号 [雑誌]

この人、ホント変わらないなぁと思いました。なんにも知らないけどこの人の事。ものすごくファンなワケでもずっと見てきたわけでもない。ただ、面白い子だな、と思った時にチラッと見てるだけ。そんな気楽な見方だから、ファンの方が読んだら「なに言ってんの?」という事を書いているかもしれません。まぁ一外野のボヤキという事で。

自然体とは、という事を考えてしまうのは、僕のご贔屓くんがやたらと「ナチュラル!ナチュラル!」と自分は愛と自然で出来ているんだ!と主張してくるからなんですが*1。この人の事を「自然体」というのではないかと思うんですよ。少なくともあたしの思い描いている「自然体」ってこの人のスタンスに似ている、と。これが計算した上で、だとしたらそれはそれですごいんだけど。日本だろうがアメリカだろうがハリウッド映画だろうが監督が誰だろうがレッドカーペットだろうが、そんなの関係なく、自分は自分、持っているものがすべて、なのに「これが俺だから」と力んでるわけでもなく、けど周りが認めちゃってる、っていう。
昔、デビュー直後くらいかな、まぁその前からも思ってたんだけど、某歌番組に出演された時に司会者の方にタメ口で話してたんですよね、それを見て、なんて生意気なんだろう、って印象的だった。こんなんで大丈夫なのかなーと、余計なお世話がてら思った事がありました。で、去年、この人あの映画監督にもタメ口でしたからね、それ見た時に、御見それしました!と。それが彼なんだなぁと。それが「巨匠キラー」と呼ばれる所以なのかなと。勿論、口だけじゃなくて、相手の云わんとしている事を察してそれを出せる、という能力がちゃんとついてきているからなんだろうと思うけど。
彼のいるグループのPV撮影の様子がテレビで流れた事がありました。撮ってる以外はゲームをしているという彼。どうして?と問われると「自分の意見が生まれちゃうでしょ?」って。そうするとややこしくなるからって。今何をすべきか、何を望まれているのか、これはどういう仕事なのか、というのがちゃんと見えているんだなぁと脱帽したのを覚えています。
アメリカでの撮影で、「早く日本へ帰りたい」と思ったそうですが(※待ち時間が多くて)、その後日本で映画を撮っている時*2にそのタイトなスケジュールに「アメリカに戻りたい」と思った、というエピソードにもちょっと笑えました。理由は「楽だから。楽な方に逃げたがる」って。ハリウッドを「楽」と言ってしまってるよ、この人、と。
そういった話を聞くと、あたしはいつも青島巡査部長*3の「事件に大きいも小さいもない!」を思い出します*4。きっとこの人は「仕事に大きいも小さいもない」と思っているのかな、と。まぁこれはあたしの勝手な推測ですけどね。ハリウッドも「英語じゃなかったから、特に変わらない」と。そういう構え方なんだ、と目から鱗。
あと、笑ったのは「ハリウッドを目指している」という方は是非ともハリウッドに行って頂きたいと思っている、という理由。それだけモチベーションの高い人間が日本からいなくなれば、自分の独壇場じゃん?っていう。「ひっぱりだこですよ(笑)」って笑うんですよね。素敵だなぁ、そこで笑える感覚。好きだな。
それでも、演技は苦手、というのも面白いなぁと。「苦手なものに才能を授かってしまったのですが?」と聞かれて、考えた事ないと前置きした上で「まぁラッキーだぐらいにしか思ってないんだろうね、きっと」という返し。その才能が喉から手が出るほど欲しいと思っている人がたくさんいろうだろうに、こんな感じ。苦手なんだもん、って言う。サラッとしてるなあ。
この人の大好きなところは「自分はアイドルですから」という態度。若い俳優さんなどには「アイドル」と呼ばれる事を嫌う人も居て、そういう人にとっては彼のそういう態度はやりづらいのでは?と聞かれても「そうだよね、死んじゃえって感じだよね(笑)」と答える。あくまで、自分は自分、なワケですよ。で、自分はアイドルだ、って。あたしが「アイドル」という曖昧な職業をリスペクトしているからなのかもしれないけど、言い切ってしまう姿はカッコいいなぁと思うわけです。

一般的な人が、ある時、ある場所になると神格化されるっていうのが、僕はアイドルだと思ってるの。

には本当にただ頷くばかり。そういう考えの上の行動(振る舞い)がアイドルにおける「自然体」なのかなーとあたしは思うんだけど?*5 まぁ彼*6の場合、そもそもが自分ノットアイドルだからな。そこ、認めなよって思うんだけど。って話がずれましたね。
この人ののうのうと、のらりくらりとした、飄々としたところがすごく好きなんですが、この人の根底にはものすごく強い「好き」だという気持ちがあるのかなと感じるインタビューでした。この作品が好き、自分のいるグループが好き、取り巻く環境(仕事が出来るという)が好き、その「好き」で動いているのかなと、勝手に解釈しました。ますます興味深いです、にのみやかずなり。

*1:その時点で不自然だよなぁと思うあたしはかわいげがないと思うんだけどね

*2:黄色い涙

*3:湾岸署

*4:すみれさんの台詞だっけ?

*5:とご贔屓くんに電波

*6:僕のご贔屓くん