thanks a lot

何気ない毎日に君と色を添えていこう

味の向こう側

先週、同僚さんに「貸してあげるよ!」と差し出されました。

ホームレス中学生

ホームレス中学生

あっさり借りて読みました。貸してくださった同僚さんは「面白いと思って読んだ所為か、そんなんでもなかった」って仰ってたんですが、私は結構面白かったかなと。というか、たむちん*1は大きな人だなと思いました。前にテレビでお父さんを探して礼を言いたい、というような事をやっていたような記憶があるのですが*2、普通中学生で「解散」って言われて事実上捨てられたカタチになったなら、「ありがとう」って出てこないよな、と。それを「バカ」という人もいるのかもしれないけれど、多分彼の人柄が彼を助けているような気がするので、そう言い捨ててしまうのは勿体無い気がします。本当に、彼は周りの人に恵まれている、とこれを読んで思いました。世の中に優しい人が多いのか否か、というか、やっぱり彼の近くに心の優しい人が集まっていたのは、彼の人柄なのかなと。感謝の気持ち、とか、礼儀、とか、言葉はうまくないけど、現状を嘆いてうらみつらみを言うより、そんな状態でも受けた恩は忘れずに感謝できるという気持ち、そこんとこは尊敬すべき点じゃないのかなと思います。大体同年代なので、自分の中学時代や高校時代と照らし合わせて読み進んだんですが、夏とはいえ、公園で生活は出来ない、よな。そうするしかなかった、とはいえ、やっぱりすごい経験ですよね。すごいなと思うのは、こういう本を出すと、同情されてしまいがちで、これはあたしの持論だけど、芸人は同情されたりする事がいちばん良くない事だと思うんですよ。可哀想って思われてたら、笑わす事が出来ない(困難)から。どんなに頑張っても、頑張れば頑張るほど痛々しく映る、気がする。だけど、たむちんについては、これを読んでも、これを読んだからって、ただ、可哀想ね、と思うんじゃなくて、それでも笑える、芸人だなと感じたんですよね。だからますます麒麟のこれからの活躍が期待されます。正直、タレント本ってあまり好きじゃないんだけど、これは楽しく読めました。
最後に、今日はおかださん*3のお誕生日なので、あまりリンクしてないけれど、こんな話を。彼が以前尊敬する人は?と聞かれ「すべての人」と答えていて、その理由は「すべての人にいいところ(=尊敬すべき点)があるから」というものだったのですが、ちょっと意味合いは違うけど、その言葉を思い出しました。素敵だなと思ったところはどんどん自分に取り入れていこう、と思ったりしたのでした。いや、ダンボール生活はしたくないけど。

*1:筆者の仇名

*2:CMを見た気がする

*3:じゅんいちくん