thanks a lot

何気ない毎日に君と色を添えていこう

ミルクキャラメル

そういえば、読み終わってた。

風味絶佳 (文春文庫)

風味絶佳 (文春文庫)

とりあえず、出しておく。感想等はあとで書けたら書く。
と言う事で、感想を簡単に。やっぱりこの人の、香しい文章、が好きだ。あと、若干ウェッティなところも。想像が広がる感じが好きなんだよな、きっと。ちょっと風変わりな恋のお話6粒。個人的には【夕餉】がいちばん好きかな。いちばん香り立つ文章だと思う。ただ、男の人が清掃局の現場班なので、匂いはあれだけど。この主人公の様に、料理の食材や調味料に拘って作れたら幸せなんだろうな。それだけを考えて過ごせたら、それはそれで幸せだろうな。
この本は、タイトルの【風味絶佳】のお話を読みたくて手に取った。前に映画を見た*1。その原作だから。あれだけの内容だったから、さぞかし、と思ったけど、案外あっさりと短めのお話だった。あ、これをあんなふうに表現したのか、と。大体、文章を映像化、と言うと、内容が省略されたり、あるひとエピソードをクローズアップしたりする場合が多いので、原作を読んで細かい設定や情報を補う事が多いんだけど、これは映像の方が情報量が多い稀なパターンかと。若干の設定が変わっているのは許容範囲だし、グランマについては映像の方が良かったんじゃないかな*2。終わり方はこっちの方が好きだけど。