禁断のパンダ
タイトルとジャケ買いならぬ、ジャケ借り。
- 作者: 拓未司
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2008/01/11
- メディア: ハードカバー
- 購入: 1人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (82件) を見る
柴山幸太は神戸でフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人。彼は、妻の友人と木下貴史との結婚披露宴に出席し、貴史の祖父である中島という老人と知り合いになる。その中島は人間離れした味覚を持つ有名な料理評論家であった。披露宴での会話を通じて、幸太は中島に料理人としてのセンスを認められ、その結果、中島が幸太のビストロを訪問することになる。一方、幸太が中島と知り合った翌日、神戸ポートタワーで一人の男性の刺殺体が発見された。捜査に乗り出した兵庫県警捜査第一課の青山は、木下貴史の父・義明が営む会社に被害者が勤務していたことをつかむ。さらには義明も失踪していることを知り…。『このミステリーがすごい!』大賞第6回2008年大賞受賞作。
本当に、タイトルと表紙の画に惹かれた、ってだけで、ミステリーだとも知らずに読み始めたんだけど、だからか、そのギャップで楽しめました。ただ、グロいので好き嫌いはわかれそう。大体の流れや犯人はすぐにわかるから、ミステリーとしてはどうなのかなと思うけれど、私は嫌いじゃなかったです。幸太がメインなのか、青山がメインなのか、そのへんのブレは少し気になったかな。料理の描写は秀逸だと思います。
★★★