thanks a lot

何気ない毎日に君と色を添えていこう

薄紫の愚かさは

ということで、先ほどの続き。「色彩の息子」を読みなおしました。山田詠美著。これ、病院の待合室で読んだんだった!という記憶が蘇りました。お話は忘れかけていたので*1、改めて新鮮な気持ちで読めたけれど*2、どうして文章に溺れていくとその時読んでいた情景、状態、色とか音とか思い出すんだろう。ブワァーとその時の情景が広がっていくのはある種快感でした。だから「読み直し」ってやめられない。で、読んだ感想ですが、えっと、やっぱ好きだなと。「永遠の少女」と確かキーノートの帯に書かれていたのを見た事があって、確かにあれとか「僕は〜」とかは「永遠の少女」だなって感じがしたけれど、それよりもちょっと大人?で、狂気染みている感じがとても好きです。情が深すぎてどうにかなっちゃう系のお話を、それほど重くない文章で書かれているのが好きなので。「高貴なしみ」がいちばん好きかも知れない、な。「白熱電球の嘘」はちょっと異色かも。

*1:吃驚するくらい忘れているのもあった

*2:目出度い脳!ポジティブシンキング!