勝手にふるえてろ
こちらも読了。
- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/08/27
- メディア: 単行本
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面白かった。相変わらずこのひとの作品は「面白いなぁ」と。主人公に共感できるとかじゃなくて(むしろできない部分の方が多い)、何の気負いもなくすらすら読み進められる文章が、すとんと入ってくる情景描写が「面白いなぁ」と思った。ちょっと前に「インストール」と「蹴りたい背中」を読んだばかりなんだけど、ベースは変わりなく、元から余分な印象を受けない文章だったけど、よりスリムにスマートになってる気がする。難しい表現もなければ、情景が浮かばない事もない、何のひねりもない文章なんだろうけど、不思議な世界観を感じるのは、言葉の選び方と繋げ方の妙? タイトルの表現もすごくいい。まぁでも好き嫌いはあるでしょうね。
★★★