7つの贈り物
とにかく洋画が見たかったのだよ。
- アーティスト: Various Artists
- 出版社/メーカー: Edge J26181
- 発売日: 2011/03/11
- メディア: CD
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「ベンジャミン・バトン」を見ようと思って映画館へ行ったら、3分差*1で見られなくて、(#゚Д゚){次の回まで待てるかーい!!!と言うことで、すぐ入れるこの映画をチョイス。まぁその時点でも上映して10分ほど経ってたんだけど。最後に謎が明らかになるんだけど、最初の10分を見逃している所為か、それともそれは関係ないのか、ブツブツと話が途切れる感じで、これは?あれは?なにか関係あるの?と頭使いながら見ていたので疲れた。混んでいたので3列目ど真ん中とかいうスペシャルな席だったので目も疲れた。と、そんな話は置いといて、感想は続きにて。ネタバレ注意。
テーマは「贖罪」?「懺悔」?なのかな。最近読んだ重松清さんの「カシオペアの丘で」で書かれている「ゆるす」というテーマに似ているなと思った。ベン*2は自分をゆるして欲しかったし、自分自身をゆるしたかったけど、ゆるせなかった人だったんだろうな、と。過去に自分が犯した罪の意識により7人にそれぞれ、ひとつずつの全部で7つの贈り物をする事を決めたベン。ただ、その7人の選出理由がいまいち。「いい人だから」ってどんな理由だよ、と。ベン本人が「いい人」になりたかったんだろうかと。完全にネタバレだけど、最終的には心臓移植を待つエミリーに自分の心臓を贈る、んだけど、エミリーと愛し合ってしまうんだよな。エイミーを思う気持ちは愛なんだろうけど、移植する心臓を差し出す気持ちを愛と取るか自己満足と取るか、で泣けるか泣けないか分かれるってトコかな。隣の女の人はじゅるじゅる泣いてたけどね。私は、なんていうか、やっぱり自ら「死」を選ぶことがどういう理由であれ、切ないな、他に方法ないのかなと思って泣きそうになったけど、どうしても純粋に愛のみとは思えなくて、消化不良。あれだ、244さんの出演されていた「summer snow」と同じだ。あれも個人的には消化不良。エイミーはこれからどういう気持ちで生きていくんだろう、それでもやっぱり幸せなのかな。健康な身体を手に入れて、そのうちきっと恋をするんだろうけれど、その時、心臓の事をどう思うんだろう、なんて、考えすぎ?(笑) でもそこまで考えちゃうとやっぱり単に「愛」だけ、という受け止め方は出来なかった。究極のエゴじゃないのかな、「いい人」じゃなくて「弱かった」んじゃないのか、やっぱり「ゆるして欲しかった」んじゃないかなと。うーん、厳しいかな。
ベンは最期、バスタブに毒性の強い海月を放してそれに刺されるという方法で亡くなるんだけど、劇中、ちゃんと自分がすっぽり入るかどうかバスタブの大きさを確認するシーンがあったんだけど、その時は、このシーンにどんな意味が?と思っていたんだが、そういう最期で、それが明らかになった時、嗚呼これの為か、と思ったら切なかったなぁ。自分の死に場所を選ぶ、ってどういう気持ちなんだろう。それを想像すると、本当に切なかった。
ウィルスミスに関しては、軽やかな演技をする人、っていうイメージが強くて*3、ハンコックの宣伝でテレビ出まくってた時の人懐っこい印象とか、そういうイメージが先行していたので、こんな繊細な演技もされる方なんだな、と思いました。他の作品とか見てみたいかも。ウィルスミス主演プラスタイトルから受ける印象で、勝手にハートフルな映画なのかとも思ってたんだけど、まさかのエンディングで、えええΣ(・ω・ノ)ノという感じだったけど、これもまぁ楽しい休日の過ごし方だったかな、と。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2001/01/10
- メディア: DVD
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